昔、「ウッディに似てる」と言われた男が、育児中に『トイ・ストーリー』を見直した話、その4 なんか雲行きが…
あらすじ・作品概要
ウッディたちの新しい持ち主となった女の子ボニーは、幼稚園の工作で作ったフォーキーを家に持ち帰る。ボニーの今一番のお気に入りであるフォーキーを仲間たちに快く紹介するウッディだったが、フォークやモールでできたフォーキーは自分を「ゴミ」だと認識し、ゴミ箱に捨てられようとボニーのもとを逃げ出してしまう。フォーキーを連れ戻しに行ったウッディは、その帰り道に通りがかったアンティークショップで、かつての仲間であるボー・ピープのランプを発見する。一方、なかなか戻ってこないウッディとフォーキーを心配したバズたちも2人の捜索に乗り出すが……。 (映画.com)
監督: ジョシュ・クーリー
視聴時間: 100分
評価
映画の面白さ:★★☆☆☆
コンセプト・テーマが最後まで分からなかった。感じたのは昨今のディズニーによくある「強い女」を映したいという雰囲気。
家族へのおすすめ度:★★☆☆☆
足りない倫理観。子どもはまだしも大人ならおもちゃを雑に扱っちゃだめ。映像がきれいで、アクションシーンがかなり派手なのは家族ウケポイント。
総合おすすめ度:★★ ☆☆☆
トイ・ストーリーファンにはおすすめできない。新規なら楽しめる…のか?既存キャラばっかりできついかもしれないけど。
感想
(ここから若干ネタバレあり)
アクションに勢いがある!が…?
アクションがすごい迫力がある。ので、見ごたえはあると思う。ほぼ全部ボーのアクションだけど。映像もきれい。びっくりするシーンも数多くあり、映画館で見ていたら楽しめそうだとは思った。スマホで視聴してしまったけど。
余談だが、今作の勢いがすごいポイントといえば、スカンクのラジコン(くるま?)。これに乗ってすさまじい勢いで遊園地内を爆走する。今までのトイ・ストーリーだったらこのラジコン・車にキャラ付けがされていそうなもの(「乗りな!」とか言いそう)だが、今作ではただの乗り物。なので、「生きているおもちゃ」が「生きてないおもちゃ」を操作しているように見える。こういう作品だったっけ?
今作のテーマは一体…?
今回のテーマはなんだろうか。見終わってもいまいちわからず…。「おもちゃにもいろいろな生き方があるよ!「持ち主のために生きるのが幸せ」みたいな型にはまった生き方はしなくていいよ!」とかだろうか?
終わり方も、言い方が正しいかはわからないが、結局ウッディはボニーのおもちゃである以上は「迷子」になってしまっているのでは…?
どうせボニーのもとに戻っても愛されないから、男女の愛を選んだということ?これまでの役割にとらわれず、自由に選択しろよってこと? うーん…?
昨今の情勢を踏まえたキャラ改変?
この作品のアクションシーンはボーのアクションがほぼすべてで、ウッディは付属品みたいなもの。あなたは陶器の人形だからにぶい動きしてたんじゃなかったの?芯が強くて心優しかった彼女は、歳月を経て最近よく見る強い女になってしまったらしい。
また、ボーも含めてやたらとウッディに対するあたりの強いキャラが多く、ウッディ自身は少しヘタレている動きが多い。これも昨今の情勢を踏まえたキャラ改変なのか…?
最後に
トイ・ストーリー3できれいに終わったので、どのように続編を作るのか逆に気になってはいましたが、新たなテーマにシフトしたみたいですね。「既存の概念をぶっ壊して、新しい考え方・ものの見かたをしよう!」みたいなメッセージだということはわかります。
放映当時、「あなたはまだ「本当のトイ・ストーリー」を知らない。」というキャッチフレーズが若干の炎上をしていたような記憶がありますが、1~3までのコンセプトから変わった、という意味では「本当のトイ・ストーリー」なのかもしれません。全くの新しい映画でやりなよとは思いますが。
ボニーのお父さんが容赦なくウッディを踏みつけるのとか、おもちゃが車を故障させて警察が出動するのとか、僕の倫理観が警報を鳴らしています。これを子どもにおすすめできるかはちょっとなんとも…
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