通勤式エンタメレビュー|トイ・ストーリー2(1999)【映画】

エンタメレビュー

昔、「ウッディに似てる」と言われた男が、育児中に『トイ・ストーリー』を見直した話、その2

あらすじ・作品概要

アンディの部屋のおもちゃでカウボーイ人形のウッディとスペースレンジャーのバズは、今日も仲間と楽しく過ごしていた。ところがある日、バザーに売りに出されたペンギン人形のウィージーを助けに行ったウッディが、通りすがりの男に連れ去られてしまう。ウッディを盗んだのは、おもちゃ屋の店主でアルという男だった。バズと仲間たちはウッディを助けるためアルのもとに向かう。一方、アルの自宅に連れていかれたウッディは、そこでカウガール人形のジェシーや炭鉱夫のプロスペクター、馬のブルズアイと出会い、自分が昔のテレビ番組の人気者で、いまは超プレミアな人形だということを知る。
(映画.com)

監督: ジョン・ラセター

視聴時間: 92分

評価

映画の面白さ:★★★★☆

バズたちの冒険はハチャメチャで面白い。また、ウッディの悩みはとても難しく、考えさせられる。

家族へのおすすめ度:★★★★

前作同様子どもと見れる楽しい映画。しかし、前作のわかりやすい教訓に比べ、今作のウッディの悩みは少々難解か。

総合おすすめ度:★★★★☆

安定して面白い!前作の視聴が大前提であるのが気になる。

感想・イチオシポイント

(ここから若干ネタバレあり)

今作も見てるだけで面白い!おもちゃらしいファンキーな動き

今作も見てるだけで楽しい映画になっていて、前作以上にアクティブな動きが見どころ。前作に比べバイオレンスさは多少控えめ。しかし、「人間目線で動かないのがルール」のおもちゃたちによる人間への被害が前作以上にすさまじいのが大人目線で心配だった。

飛行機の貨物庫開けてたけど大丈夫なのか?そういう意味ではある意味バイオレンスさは上がっている…?

今作のテーマ「おもちゃとしての幸せとは」、そして未解決感

今回の命題はとても難しい。正直あまりに小さい子どもだと理解できないかもしれない。プロスペクターに問われる「いずれは別れが来る持ち主との愛情」か、それとも、「永遠に価値を失わない展示品としての名誉」か。ウッディは悩み、プロスペクターたちとバズをはじめとしたアンディのおもちゃたちの間で揺れる僕も揺れた

しかし、プロスペクターが超強硬な手段をとり、演出上の「」となってしまったため、「持ち主との愛情」というのを物語的には選ばざるを得ない展開、および、テーマへの回答はいったん保留という形になった。

物語的にはハッピーエンドで終わるが、僕は「おもちゃとしての幸せは何か」というのを真剣に悩んだので、大人目線だと若干の消化不良かも…。

ついに出てきてしまった完全な「悪役」

前作の敵「シド」はどことなく憎めない存在だったが、今作の敵は全体的に「」っぽさが前面に出ている気がする。おもちゃを金儲けの道具にしか見ていない店主、目的のため相当な暴力をふるうプロスペクター。露骨な悪役が出てくるのには少々驚きだった。


最後に

全体的に面白かったです。個人的にはバズとザーグの超高速スターウォーズパロディで電車内で吹きそうになってしまいました。テンポ早すぎるだろ…。

また、エンドロールのNGシーン集は本当に素晴らしいと思います。おもちゃが演じているという世界観を崩さずに、クスリと笑わせてくれます。ギャグ系の映画すべてに採用してほしいくらい好き。バズばっかりいじられすぎてて草。ウッディからのを感じます。

トイストーリー1ほどの純粋な面白さではありませんが、要所要所はめちゃくちゃ面白いという、とても楽しめた映画でした。

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