【実録】格ゲーと彼女を両立させるということ|30代パパの試行錯誤

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格ゲーと恋、時間がない僕らの二律背反

格ゲーに全てを捧げていた。仕事が終われば、食事もそこそこにゲームを起動。徹夜で友人とボイスチャット、気づけば朝日が昇っていた……そんな日々を送っていた人は、きっと多いんじゃないでしょうか?でも、ある時ふと気づきます。

「彼女がほしい……!」

自然の摂理です。「彼女という存在に憧れをもっている」「周りの彼女持ちの余裕が気に入らない」「子孫が欲しい」など様々な理由があるでしょう。

今回は、僕がパパになる前の話です。当時の「彼女」は今の「妻」ですが、その関係性に至るまでの試行錯誤を記します。同じように悩む同志たちの参考になれば幸いです。

僕の格ゲー遍歴と、恋愛が難しかった理由

僕が格ゲーにハマり始めたのは、中学生から高校生の頃でした。当時は「ゲームは一日一時間」という家庭だったので、ゲームセンターは僕にとっての自由空間。1プレイ50円のゲームセンターをみつけ、いかに長く遊べるかを考えていました。

大学生になり、ネット対戦の時代が到来。家にいながら無料で格闘ゲームができる、まさにゲーム無限地獄の始まりです。社会人になっても「1プレイが短い」「勝てるとすっきりする」という理由で格ゲーを続けていましたが、気づけば深夜。次の日がグダグダになることも多々ありました。

そんな風に、当時ゲームと仕事以外のことを捨てている僕は、彼女と付き合っていくうちに恋愛の難しさに直面することになったのです。

膨大な練習時間

試合の時間自体は数分ですが、試合に向けた準備は膨大です。コンボ練習、対空練習、ヒット確認…。これらをこなしたうえで試合に臨む必要があります。かなりの時間を使ってしまいますので、彼女との時間の確保が難しいです。

【失敗談】
彼女とのデート後、家に帰ってから夜中までゲーム。これを維持するには睡眠時間を削るしかなく、昼間の時間がおろそかになっていく自分がいました。この時点で「あれ?ゲームと恋愛って相性悪い…?」と思い始めています。

毎日プレイしないと鈍る

格ゲーはスポーツと同じで、毎日少しずつでも練習しないと、だんだんと腕が鈍ってきます。毎日のスケジュールが押されていきます。毎日予定が入っているようなものなので、彼女との予定を合わせづらくなります。

【失敗談】
これは心構えの問題なのですが、「旅行に行く」ことに若干の抵抗を覚えてしまいました。「旅行に行ったらランクマできなくなるな…」など、余計な事を考えてしまうのです。完全に中毒

夜の時間が奪われる

ゲームの大会や、友達と遊ぶのはたいてい夜。それを知らない人から見れば「夜が忙しい人」と見られてしまいます。彼女にとって特別な「夜の時間」がゲームで埋まっているのは、関係性をこじらせる原因になりかねません。また、遊びに夢中になっていると彼女からの連絡をスルーする恐れがあります。

【失敗談】
上記の連絡スルーは体験談です。格ゲーのオンライン大会に参加、その後打ち上げのような形で対戦。そして解散。夜中の3時ごろにスマホを確認、連絡があったことにはじめて気が付きました。血の気が引いていきます。次の日、スルーしてしまってごめんね、ということを伝えましたが「怒ってるのか」「なんで無視するのか」と彼女に散々悩ませてしまったようです。

価値観の壁

こちとら青春の多くを格ゲーに費やしています。大衆が好む芸人やTV番組などを見ていなくても娯楽には満ち溢れているのです。何が言いたいかというと、話題が一般的な人と合わない。彼女の話題についていけないのです。共通の話題を持つ友人とは無限に会話することができますが、逆に彼女のような一般的な感性を持つ人とは話題が合わず、会話のネタがなくなってしまいます。

【失敗談】
恥ずかしながら、僕のクイズゲームの苦手ジャンルは当然、「芸能」。アイドル、俳優、芸人。一切覚えられない…。このジャンルはどうみても彼女との話題を膨らませるのに必須スキル!もう少しクイズゲームの勉強をしておくべきでした。

たまに芸能人の名前をニュースなどで聞くこともありますが、そういうのは大抵芸能人が炎上したときのことなので、芸能人に対してネガティブな意見しか持っていません。捻くれてるのは自覚しています


どうすればいい?格ゲーと彼女を両立させる方法

僕の体験談をもとに、彼女と付き合っていく上で重要だった考え方を4つ紹介します。効果的だったかどうかはおいておくとして、心構えとして重要だと考えています。

1. 隠さない

趣味として対戦ゲームをしていることは、正直に伝えましょう。変に隠すより、熱中している姿をしっかり見てもらうことも大切です。「夜はゲームやってるし、多少は連絡取れなくても仕方ないか」と思ってくれるようになるかもしれません。自分の趣味を「理解してもらう」のが大切なのです。

ただし、彼女の眼の前で対戦ゲームをする場合、熱中しすぎて暴言を吐くのは厳禁。ゲームに対して悪い印象を持たれてしまうかもしれません。負けが込んでも笑顔!心の奥で怒りの炎をたぎらせ、彼女が見ている前では楽しそうにプレイをするのです。

2. 彼女の時間を最優先にする

彼女との時間を大切に。彼女に自分の趣味を「理解してもらう」のですから、それ以外の時間は全力で彼女に尽くすくらいの気持ちで臨みましょう。また、予定がブッキングしてしまった場合、基本的に「彼女を優先する」のが丸い選択です。また、「彼女が自分に会うために時間を作ってくれている」のですから、彼女と過ごす時間は特別なものとして全力で楽しみましょう。

週に1度ほど開催される格ゲーの大会に出ていた時期があります。また、ほぼ毎日、毎晩友人とゲームをしていました。そういった用事がすでに入っているところに彼女からの突然のお誘いが来た場合、どちらを優先するか。基本的には血の涙を流して、彼女を優先してあげてください。さすがに毎回優先するのもなんですから、彼女には事情を伝えつつ「今回は友人との遊びの約束を優先させてほしい」というのはアリです。

3. 試合の合間に一呼吸

最近のゲームは待ち時間が少なく、息をする暇もありません。だからこそ、1試合が終わったら一度立ち止まり、スマホをチェックして彼女からの連絡があるかを確認しましょう。これで彼女をスルーするリスクを低減できます。

また、この休憩時間に前の試合の反省点を考えることもでき、副次的効果として格ゲーの上達にもつながります。いいことばかりですね。

4. 相手の感性を知ろう/相槌の重要さ

感性が違うのは当然です。相手がどんな話をしたがっているのか、どんな話題を振ると喜んでくれるのか、人間観察をしてみましょう。もしかしたらあなたの持っている話題の中に、彼女が興味を持ってくれるものがあるかもしれません。

また、彼女の好みの話題についていけるように勉強するのも一つの手段です。むしろあなたの新たな趣味が見つかるかも。

そして、重要なことは「わからない話題にも楽しそうに話を聞くこと」です。女性の場合はわりと「話を聞いてくれさえすればいい」ことが多いので、うまいこと相槌をうつことができれば、聞き上手のポジションを確立できます。こうすれば、「話のできないやつ」を卒業できるのです。

僕の場合は「芸能関係に弱すぎるやつ」ということで逆に笑ってもらえました。「一緒にドラマとか見て勉強しよう?」と言ってもらえました。幸せ者です。ちなみに、いまだに芸能人の顔と名前が一致しません


まとめ:完璧を求めない僕らの生き方

人間は欲深いもの。格ゲーをやりたいという欲と、彼女が欲しいという欲。一見両立は不可能に見えますが、そこにはお互いの趣味を尊重する気持ち、つまり相互理解があればなんとかなるものです。

あなたの趣味を見守ってくれる良き彼女であるならば、相手の趣味も穏やかに見守ってあげてください。それが健全な距離というものです。

今の結婚生活においても、妻がどのような趣味であろうと基本的に口を出さないようにしています。妻が僕の嫌いな芸能人のチャンネルのヘビーユーザーでも、亀梨が大好きでも。

説法を説いているような気持ちになってきました。ここらで終わります。

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